沖縄県立芸術大学への進学を機に沖縄の地に根を下ろした陶芸家・紺野乃芙子さん。土地の風土や文化に敬意を払いながら制作を続けています。沖縄特有の白土や、地域に根ざした素材を丁寧に用いたうつわには、土地へのまなざしと深い対話が刻まれています。本展のサブタイトル「Petrichor」は、雨が降り始めたとき、乾いた土から立ちのぼる香りを意味する言葉。沖縄の土が持つ質感と、現代の感性が交差するその作品群は、濃密な生命力を宿しています。どうぞご高覧ください。