いのちあるものからインスピレーションを受け、作品にいのちを吹き込む馬川さん。手捻りによる有機的なフォルム、ビビットな色使い、手間を惜しまない作り込みが特徴で、カオティックな熱量を内包したアート性の高い作品を一貫して制作されています。 6回目の展示となります今回は、これまでの方向性を継承しつつも、原子・量子・細胞・宇宙を想起させる新たな世界を表現。「人間も石や星とかと同じ物質で出来ている。そこに生命という現象が生じ、意識が生まれる。生命が生じた物質はいわば、意識のイレモノ(うつわ)。そんなことを考えながら最近は作っています」と語る馬川さん。彼の哲学的な心象風景をどうぞご高覧ください。
〈馬川祐輔略歴〉
1984 兵庫県伊丹市生まれ
2006 大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業
2008 多治見市陶磁器意匠研究所技術コース修了
現在 兵庫県篠山市で制作