現代的なフォルムとトレードマークともいえる繊細な鎬（しのぎ）が魅力の山本さん。飾らない気さくなお人柄とは裏腹に、一刀、一刀、集中して彫る地道な作業から窺えるストイックな作陶姿勢は、作品の凛とした存在感ある佇まいを支えているように感じます。

流れるような曲線が紡ぎ出す鮮やかな色彩とモダンなフォルムが魅力の浅井さん。独特の曲線模様はケーンと呼ばれる棒ガラスを並べて模様を作るベネティアンテクニックのひとつだそうです。直線の素材から生まれた表現の広さにケーンワークの奥深さと同時に浅井さんの技術力の高さが伺えます。ひとつひとつ異なる個性的な柄たちの中からお気に入りとの出会いをお楽しみください。

鳥は舞い、花は歌い、色が咲う。モチーフとイメージとが連なって、どこまでも、どこまでも、広がってゆく生命力と喜びに満ち溢れた世界。陶とキャンバスに明確な区別はなく、湧き出すままに筆に乗せ、自由に色彩を重ねてゆく。

酒と食を愛する陶芸家、平岡さんの当店8回目の個展です。常に改良・新作への挑戦に余念がない平岡さん。今回の展示も新しい驚きと一期一会の出会いで楽しませてくれることでしょう。